Life is a journey

気の向くままに綴る40代士業の旅日記

不良鑑定士四国を歩く DAY0 出発の日

40代となり、仕事や家庭もだいぶ落ち着いてきた…

幸せなことにクライアントがいて、それなりに仕事を評価され、

妻との生活も楽しくなんの不満もない生活をさせてもらっている。

 

コロナ禍で海外旅行に行けなくなった今、インバウンドのいない国内旅行を満喫している。

航空会社やホテルのステータスに目覚め、普通では乗れない飛行機、泊まれないホテルにも

ある程度自由に泊まらせてもらっている。

 

昔からなんの不自由もない生活をさせてもらい、これといった欲も持つこともなく、それゆえに

心から渇望していたものがあった。それは苦行である。

本当に苦しいのは嫌、、でもキツい想いをして乗り越えたい。買ってでも苦労したい。

そんなましゅを君が昔から挑みたいと思っていたものがある。それが「お遍路さん」である。

 

歩き遍路で40〜50日かかるこの修行は、サラリーマンや顧客を持って仕事をする人にとっては

ややハードルが高い。もちろん、移動費や宿泊費などでお金もかかる。

定年後の楽しみとしていつかやりたいと思っている人は多いだろう。

「誰でもな、みんなお前みたいにやりたいと思っているんだよ」

「でもな、できないんだよ。将来のことや家族のこと、いろいろあってな。できないんだよ。」

「歳取ったら今度こそって思うけど、その時には大したことできなくなっちゃうんだろうな」

「俺は人生なんてそんなもんだと思う。・・・思うことにした。」

エリートの地位を捨てて民宿にバイトにきた青年に勤務先の部長が投げかけた言葉だ。

ちなみにビーチボーイズの第3話だ。

 

25年も前のドラマだけど今でも心に残っているエピソード。

働き方や価値観が大きく変わったこの四半世紀だけど部長の言葉の重みは変わらないと思う。

でもあれからネットが普及し、どこでも仕事ができるようになり、そしてこのコロナ禍だ。

あれ?いくなら今じゃない?やるなら今しかねえ!今でしょ。

と結論に達し、妻のお許しも得て、旅立つことに決めた42歳の冬のこと。

それから夜もお遍路計画を立てるのが楽しかった。

【お遍路ルール】

区切り打ち 何回かに分けていく

・歩けるところは歩く 日程的にキツければ公共交通機関、レンタカーを活用

・無理しない 危ないことしない

・シンプルに旅をする こだわらない

・心を込めてお参りをする

これだけを胸にたたきこみ、

3月22日 21時15分発 琴平バスに乗り、バスタ新宿を出発した。

約9時間のバスの長旅になる。

 

今日から私、お遍路さんになる。